開館前の静かなタワーで朝日を
開館前の静かな東京タワーで、朝日を愛でる、
観光地とは思えないほどの静けさの中、一椀のお抹茶をいただく。
それだけで、特別な体験でした。
私が訪れたのは、2月14日バレンタインと、3月14日。
同じ場所でありながら、お茶道具もお菓子も異なり、その日限りの趣向が丁寧に用意されていました。
2月14日 バレンタイン「恋心」
この日のお茶碗は、午年にちなんで「馬上杯」

馬に乗ったままでも飲める器とされる、歴史と遊び心を感じる一碗です。
パステルカラーが綺麗な水色の水指は、ヨーロッパでのご縁から生まれたものに塗蓋をあつらえたもの。

「あつらえる」元々用途は違っても、そのようにする。日本文化の本当の寛大さを感じ
また、その背景を伺うことで、お道具の奥にある物語まで感じられました。
お菓子の銘は「恋心」。

バレンタインという日を、茶の湯として味わう幸せなひとときでした。
3月14日「松の廊下」
この日は、歴史の転機「松の廊下」の日。
325年前の出来事に思いを馳せながら、お茶道具を通してその空気を感じる。
茶の湯の奥行きを改めて実感しました。

また、この日いただいたお茶碗は、水指の作家さんのご家族によるもの。

そんな繋がりを知った瞬間、お抹茶の味わいが一層深く感じられたのが印象的でした。
茶の湯を「どう伝えるか」
私は今回、鳥取から短期間で2度訪れました。
それは、「茶道をどう伝えるか」に迷っていたからです。迷いすぎて、やっぱり発信なんて私には無理だ、日本の伝統文化だし・・・
もっと詳しい人はいるし、お話や発信が上手な人に任せておけばいい。言い訳は沢山出てくるばかり。少し投げやりな時期もありました。
それでも、色々な人の発信を見て、この東京タワー、朝茶の湯に最も感銘を受けました。
茶道には、深く美しく神秘的な世界があります。
一方で、誰にでも開かれた、やさしい入口としての茶道もあります。
どちらも必要で、どちらも尊いもの。
けれど、「これから茶道を始めてみたい」と思う人に届くためには、
その“あいだ”にある表現が必要なのではないかと感じました。
専門的すぎても届かず、
体験だけで終わってしまっても、本質には触れられない。
そのちょうど真ん中の一点を、表現したい。架け橋になりたい。
そのようなことをスレッドしたところ、
偶然にもこの度お茶会の企画監修されている森宗勇先生にコメントをいただきました。
そして、また、一ヶ月後東京へ足を運びます。
きっと、私は、この東京タワーという世界的な電波塔だからこそ、日本文化の未来とその可能性を感じることができたのだと思います。
このメディアもそうですが、まだ小さくアクセス数もあまりないけれど、未来へ、世界へ、少しずつでも日本文化をお届けできたらと思います。
両日ともに天気は良く、富士山は、綺麗で私の心の霧もすっきり晴れました。
お菓子もお抹茶もとても美味しかったです。

おわりに
通常、お茶会では写真撮影ができないことも多い中、快く許可をいただき、発信の機会をいただけたことに感謝しています。
皆様もぜひ東京タワー「朝茶の湯」体験してみてくださいね♡
https://www.tokyotower.co.jp/plan/tea_ceremony

