もうすぐ退職
2023年3月末で8年間勤めた大学図書館司書を退職します。
最初は事務職で入社したので毎日あっという間に過ぎてしまうほど本当に忙しかったです。
一年目の一番印象に残った仕事は、入学式の司会でした。
それまで、人前で話した経験もなければ、司会もしたことはない。
それなのになぜか入社して1週間くらいで指名されました。
ちょうどその年は、県知事も市長も出席するということで、司会だから名前を呼びますよね。
間違えたらどうしよう?噛んじゃったらどうしよう?不安だらけでした。
だから、原稿をもらってからというもの、毎日、毎日、ボイスレコーダーで自分の声を録音して聞きなおし、練習しました。
元々、人前に出るのは苦手で・・・。苦手だからこそ、努力でカバーするタイプなんです。
それでも当日は、緊張して膝が震えたのを今も鮮明に覚えています。
その後、小さな地方の大学だったので、経理、総務、補助金申請、委員会事務、学生対応、茶道部顧問。
8年間勤めたから本当に色んなことがあって、もちろん大変なこともあったけれど、
私の人生にとってかけがえのない経験をさせていただきました。
最後の3年は、図書館へ異動になり、それもあと二週間あまり。
朗らかな学生さんのキラキラしたエネルギーにもう触れられないと思うと、すごく寂しいです。
もちろんこれから生きていけるだろうか、そんな不安もあれば、同じくらいワクワクもしています。
退職理由は、好きなことで生きていく!と言い切れたらかっこいいのですが、、、
事情があり辞めます。きっとそういうタイミングだったのでしょう。
そして、これから何をするにしても、私は「文章書いて生きていく」そう決めました。
小説を沢山の人に届けたい、沢山本を創ってみたい。茶道裏千家講師として茶道を発信したい。
その強い情熱を持って生きていこうと思います。
8年間、楽しいことも大変なことも沢山あったけど、
全て自分のためだと思っているし、何が起こっても私が選んで私が決めたこと。
これから選んだ道で精一杯生きよう、そう思います。
SNS
つい数年前は、ネット社会は現実とかけ離れたものでした。
ブログやYouTubeだって周りに隠れてするものだったと思います。
それがコロナでSNSが現実社会とかなりリンクしたものになり、茶道教室だってオンライン講座が当たり前のようになりました。
今までミクシイやFacebookもしてこなかった私だったけど、
小説家デビューをきっかけにSNSを始めると一気に沢山の人と繋がることが出来ました。
きっと今は、好きなことや興味、それが共通している人に会うのは簡単だと思います。
さらに、最近では、Google検索からSNSで検索する時代に移行しているようです。
たとえば、ご飯屋さんに行きたい時、以前はGoogleで検索していたのを、今は、ツイッターやインスタで検索する世の中に。
Googleだと検索結果が無限すぎるし、SNSの方が正直なレビューと信憑性もあるからという理由が多いようです。
そうなってくると、インフルエンサーや個人の影響力って凄まじいですね。
情報戦国時代だからこそ静寂を
そんな時代に、どれだけ自分らしくあるか、心を静寂に保つことが大切だと常々思います。
まあ、何が言いたいかと言うと、結構SNSで病みそうになったんですよね。笑
人は何だって言う、悪口や陰口、ありもしないことだって。
直接私が攻撃したとかなら仕方ないけれど、ただ自分を自由に表現しただけで何か言う人だっています。
いや、炎上したとかそんな大きなことではないですよ。
少し嫌味なコメントがついただけです。
顔も知らない誰かに何を言われようが気にしなくていいのかもしれないけれど、
それでも普通にショックです。心無い一言で自ら命を絶ってしまう人もいるくらいだから、人間である以上少なからず傷付きます。
今までネット社会とは無縁だったため、免疫もなく相当落ち込みました。
それにしても、発信ってかなり勇気がいることです。
それでも伝えたいことがあるからしてるんです。
決して目立ちたいとかチヤホヤされたいとか(ファンです!って声かけられた時は嬉しかったけど)
それだけじゃない。
楽しんではいるけれど、仕事として覚悟決めてしてるのになって。
まあ、そんなの気にしなきゃいいんだけど、気にしてしまうんですよね・・・
そんな時こそ、私は茶道をして心を落ち着かせてフラットに戻ります。
別に自分が悪いとか相手が悪いとか優劣をつけることなく、
みんな平等に、嫌う権利があり、嫌われる権利がある。
私だって私のことを悪く言う人は嫌いです。
逆に愛する権利も愛される権利もある。
私を嫌いな人からは嫌われて、私を好きな人からは思いっきり愛されればいい。
お点前をしているとそんな確信めいたことを思いついたりもします。
プライベートとビジネスの境界線もなく、好きなことを仕事にできてしまう時代。
発信したいと言う気持ちがあれば、何だってできる時代。
誰にでも平等に与えられているチャンス。
だからこそ、成功しても失敗しても、この時代に必要なのは、心を静寂を保つことが大切だと思うのです。
ポジティブばかりだと疲れるし、ネガティブばかりだと心を病んでしまいます。
だからって何も感じなければ、そもそも文章だって小説だって書けません。
だから私は、自分のために毎日茶道をしています。
お点前をしているその時は、瞑想状態になって、ただただ静かな茶室のような頭の中になるからです。
茶道インフルエンサーになりたい
茶道、静寂を発信する人になりたいです。
いや、こんな地味な発信誰が見るよ。とも思ったし、好きな人おるん?
そうも思うんだけど、全然映えないインフルエンサーもいていいと思うんですよね。
このブログだって、コンセプトは、癒し。このちょっと暗い感じが落ち着くんです。
心安らぐ茶道の侘び寂びの世界を伝えられたらいいいなぁと思います。
喪失感に寄り添う
本当は、後二週間だし、一日一日日記形式で文章を書いていこう、そう思ったけれど、
寂しいな、不安だな、怖いな、何かを辞めると言うことは、色んな感情が出てきてまだまだ整理もできていません。
どうしても、感傷的になってしまう。
心理学では、その心の状態を「喪失」と言うそうです。
心理学の先生が教えてくれました。
その状態だって、一見ネガティブだけど人間にとっては必要な段階なのだそうです。
私たちは、ロボットじゃない。
一つ一つ感じていることを大切に前に進まないと何処かで歯車が狂ってしまう。
よくお葬式で気丈に振る舞って悲しみに蓋をして、後でそれが押し寄せて辛かったり、
人によっては倒れたりパニックになる方もいますよね。
それが好きな人でも嫌いだった人でも、やっぱりもう会えないと言う別れは悲しいし、
付き合いが長ければ長いほどそう単純なものでもありません。
だから、今、私が気落ちしていて悲しいな、もう会えなくて寂しいな、その感情を大事にしたい。
どんな理由だろうと、自分で決めたくせに「寂しい」なんてって、最後は明るく卒業しなきゃいけないなんて、
そう奮い立たせていたけれど、後で倒れたりパニックになるより
ただただ、今は、その「喪失感」に寄り添って、
最後はフラットにこれからの未来へ希望を感じて二週間後を迎えたいです。