ここからはじまる 日本三景 松島

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スランプ脱出!

最近までブログさえ更新できないという長い長いスランプでした。

内心かなり焦っているのに、書き終えた原稿にすら向き合えない。

その焦りと孤独に耐えかねて、実はまた旅に出ていました。

分離感

好きなことして生きていく、かっこよく思うかもしれないけれど、それは究極の孤独だったりもします。。。

「素敵だね、いいね!」そう言われる度にそうでいないといけない。

自分との分離感を感じてしまう。

二年前、出版が決まった時、顔出しをしたら?周りからそう沢山言われたけれど、本名も顔も個人情報を一切出さなかったのは、

その分離感で自分が壊れてしまう。

そう直感したからです。きっと何言ってんだろう?って思う方がほとんどだとは思いますよね・・・

私もどう説明して良いか分からないけれど、心が育っていないまま有名になると、身を滅ぼす、そう直感的に思ったというか。

幸いその時、書籍には、コンサートの世界観を守るために、著者も出版社も表記しないで行こうということになり私自身出ませんでした。

どこからともなく贈られた本。それ自体が作品の一部のような設定でした。

五千冊も出るのに自分の名前が載らないことに少し寂しさを覚えましたが、その時はそれで良かったのです。

ただ・・・ビジネス的には、ダメだと思います。

こんな恵まれた機会そうそうある訳ではありません。でも、その時の私は、有名になることよりも自分の心を守る選択をしたのです。

だけど、第2作目は、覚悟を決めて出します。

もちろん、年数も経っているし、そう同じ作品でコンサートに採用されるはずもないので、他の出版社を探したところ、

内容は褒めてはくれましたが、すでにコンサートなどの二次使用がされているということで採用されることはありませんでした。

なので、自分で出すしかない・・・(こんな消去法で独立したいと思う人いるのかな笑)

そして、これを機に出版社を作りたい!そう思うようになりました。

だって、私は、本が大好きだからです。

絵本のストーリーは山ほど浮かぶし、日本文化が好きなので茶道の小説も書いています。

いっぱい本を作りたい!本に囲まれて生活したい。図書館司書で働いている時、沢山の本に囲まれて幸せでした。

それでも会社を作るとか考えるだけで、私が社長とか想像だにできないし難しすぎるから、まずはただただ本を作ってみよう!と思います。

そして、自分で皆さんにお届けするからこそ、表面的な強い私だけでなく、葛藤や躓きも書き記しておこうと思いました。

ていうか、ありのままを書こうと。自分との分離感を無くすために。

自分を作ってパワープレイで夢を叶えても自分との分離感、虚無感に苛まれる。

だったら、ありのままの自分で文章を書いていく方が夢叶っても叶わなくても評価が得られてもそうでなくても、どっちでもいい。

ここは私の人生物語を綴る場所。

そして、よく忘れてしまうけれど、なぜそれをわざわざ書こうと思ったかというと、何でもない田舎の女性が夢を叶えたら、誰かの希望になれるんじゃないかと思ったからです。

このサイトを作った時もそのコンセプトで作りました。

芸能人でも成功者でもなくそう若くもない私が、夢を実現していく物語って沢山の人の希望になると感じたからです。

その気持ちを宮城県松島へ旅に出て思い出せました。

宮城県松島へ

そもそもなぜ松島にしたかというと、『THE PACHIRA』第2作目で、登場人物が白いグランドピアノを弾いて戦争を止めるというストーリーを書いたからです。

そのシーンを書いたけれど、いまいちしっくり来ないんです。そのうち原稿を見直すことすら億劫になり、放置。スランプに拍車がかかるばかり。

それでも、かなり重要な部分なので、実際ピアノを聴いて改めて自分の感情や想いをのせて文章をブラッシュアップしたい、その思いでピアノを探していたところ、、、

私の想像通りの白のグランドピアノがあるホテルを見つけました。

そうなのです、この小説は、天使と悪魔のファンタジー。天使の国のピアノは、純粋無垢な白色。これを見つけた時、鳥肌が立ちました。

そして、バイキング会場で弾いているから、ピアニストさんの演奏が間近で見られる!それが何よりの決め手でした。

普通、ピアノのコンサートに行ってステージで最前列の席を取ったとしてもこうも近くで見られる場所ってないですよね。

これは、行かねばならぬ!そう思い行きました。

着いたら真っ暗

観光目的でもなんでもないので、何も調べずに行ったら、仙台空港から以外と遠くて着いたら21時半。

写真はiPhoneが優秀なので綺麗に写っていますが、実際は、もっと真っ暗です。

その時の私の心情かのような景色ですね、と今なら振り返って笑い話ですが、

ホテルまでバスもなければ(日中はあります)、タクシーを呼んでも「今日は金曜だからいつ行けるか分からないよ」とそっけない対応・・・

ホテルまでは徒歩20分はかかりそうだし、高台にあるので真っ暗な坂道。

めっちゃ、怖すぎる!不安すぎる。

知り合いもいないし、、、とりあえず深呼吸しました。

お、落ち着こう。

すると、同じように困っている観光で来られたご夫婦に遭遇しました。

旦那さんの方がタクシーの運転手さんにかなり強気に電話していて、、、それでもタクシー来るのかな?そう思っていたら、

なんと!来たのです。

それで、困っている私を見て、相乗りさせてくれました。

どこから来たの?

mayumi

鳥取です。

えっ、鳥取!?何しに来たの?一人で。

mayumi

執筆をしに来たのです。次の作品で白のグランドピアノを弾く場面があって・・・

このやりとり、文字化すると小説より面白いですよね。笑

そして、観光のことを何も調べてなかった私に遊覧船はせっかく乗るなら、眺めが良いグリーン車がいいよ。ここも行った方が良いよ、と親切にも色々と教えてくれました。

ご夫婦が降りてから、タクシーのおじさんが、

ここ、隣町まで行かないとコンビニないよ。大丈夫?夜ご飯食べた?

mayumi

食べてないです。ホテルの周りは何もないんですか?

ないよ。とにかくコンビニ行っておいた方が良いよ。

私も相当田舎に住んでるけれど、コンビニくらいはあります。最初は、タクシーの運転手さん、何も知らない観光客をぼったくろうとしてるのかな?

そうは思ったけれど、信じてみました。

不審に思いながら入ったファミリーマート。こんなにコンビニを不審に思いながら入ったことない。笑

ホテルに着くと本当に山の中というか・・・お店も何もない。売店も閉まってる。。。

感謝を伝えると、タクシーの運転手さんが、観光のチラシをくれてオススメの場所を教えてくれたりとても親切にしてくれました。

ご夫婦とタクシーの運転手さん、本当にありがとう。

希望の朝日

朝、カーテンを開けると、この朝日。

着いた時は、真っ暗で何も調べてこなかったから、こんなに綺麗な景色だなんて思いも寄りませんでした。

さすが、日本三景!松島!

コンビニはないし交通の便も悪いけれど、このホテルにして良かったと心底思いました。

この朝日で、今までの迷いや葛藤や・・・色々どうでも良くなりました。

この時の感動でこのブログも書いています。

もう一度見たい、それくらい綺麗で心が洗われるような景色です。

内観の旅

なんで文章が書けなくなったのか?表現することが怖くなったのか?

ただのブログさえも書けない日々が続いて、あれだけ文章を書くことが好きだったのに何でだろう。

心の内とは正反対の綺麗な景色を見ながら、内観していきました。

私は、かなりのインドア派だしそこまで旅は好きでも何でもないけれど、旅に出ないと日常的な思考からは離れられない為、この際、とことん自分と向き合おうと思いました。

この橋は、縁結びの橋らしいのですが、もはや私の頭の中はそれどころじゃない。笑

瑞厳寺

今更、色々調べたところで仕方ないと開き直り、

とことん直感に従い、右に進むか左に進むか、地図も見ず歩くことにしました。

すると、たどり着いたのが、「瑞厳寺

後で気づいたんですが、ここ、国宝だったのです。

しかもあの紅白歌合戦終わりのNHK除夜の鐘の場所らしい。

そして、なんとタイミングの良いことに月に一度限定の御朱印の日だったんです!(本当に全く何も狙ってなかったので感激しました)

至る所に島の側面にお地蔵さんや仏の像があって、それを彫って修行していた形跡が沢山。

ところで、松島って、修行僧の場所だったようです。(もはや、出たとこ勝負の情報。笑)

ここはあの奥の細道で有名な松尾芭蕉、他にも名だたる作家が執筆に訪れていたようです。

もしかして、無意識に私、スランプをどうにか脱出したくて文豪の地に修行しに来たのかな?

雄島

一度行ったらその景色とジブリのような雰囲気にハマり二日連続行ったのが雄島。

ここもまた偶然入ったかき氷屋の綺麗なお姉さんが「雄島に行くといいよ」と教えてくれました。

一人で飲食店に入ると、100%話しかけられる。そのおかげで地図も見ずに歩いているのに、道に迷ったりホテルに戻れないということはありませんでした。

松島の人って自然と話しかけてくれるし、フレンドリーで助かります。

ここは、雄島の縁切り橋、はじまりの橋と言われているそうです。

これも一人歩いていたら、通りすがりのおじいさんが教えてくれたのです。

心の中で縁を切りたい人を思い浮かべながら橋を渡り、そして、新しく人生がはじまる。

本当は、最初にこの橋を渡り、縁結びの橋を渡るのが良いらしいのですが、もはや縁結びなんてどうでもいい。

何かに取り憑かれたようにこの「はじまりの橋」を何回も渡りました。

私は、特にそんなに縁を切りたいと思う人はいなく、思い浮かべたのは、すぐに怖気付いてしまう弱い自分です。

弱い自分が悪いわけじゃないけれど、それじゃあ夢は叶わない。

そもそも本だって出さなくたっていい。出せたら死んでもいいって思うくらい幸せなのに、人の評価やどう思われるか、ただただ怖い。

それに次はアーティストさんや出版社さん、何も誰も後ろだてなんてない。

たった一人、私だけ。

確かに信頼できる編集者さんに出会えたし、表紙の絵だって既に大手出版社で活躍されている大好きな絵師さんへお願いしたし、二人とも素敵な人だし本を作る事自体、楽しいと思います。

だけど、全ての決定権は私にある。

自由だけれど、誰かの何かの太鼓判もなければ、承認もない。

売れなかったら?誰も読んでくれなかったら?面白くないって言われたら?

全部、私の責任。

怖い、逃げたい、なんでこれしなきゃいけないの?

自分らしく生きる、そんなことから逃げて、会社員をしてた方が楽なんよ。

世間的にも認められるし。

夢を叶えること、それは一見華やかに見えるかもしれないれど、コツコツと自分と向き合うこと。

カッコ悪い自分も逃げたい自分も怖気付く自分も夢追わなきゃ気づかない。

だからこそ、人は夢を抱く。新しい自分に出会うために。

「はじまりの橋」私は、ここから、もう一度書くことを始めよう。

私という人生を希望の物語にするために。

電子書籍はこちらからぜひ読んでみてくださいね♪

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この記事を書いた人

「そっと私に戻る深い癒しと感動を」
小説家・茶道講師・図書館司書mayumiです。
私の人生という物語を図書館で読書するかのように楽しんでいただけたら嬉しいです♪

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